『子どもの時間』コラボレート写真詩⑬ [コラボレート]
『子どもの時間』
(photo by silvermac「新舞子散策」砂紋より)
足の下を しゃらしゃらと
海が流れてゆく
どこまでも続く砂場で
わたしは幸福だった
長く生きて
覚えていることは そんなに多くはないが
夏の日の
子どもの時間だけは
少しも色褪せずに
いまも 私の中にある
(作者からあなたへ)
☆足の下を流れていくのは、人生?苦しいこと、哀しいこと、楽しかったあれこれ、人生には数え切れないほどの出来事があったはずなのに、振り返ると覚えているのは無邪気な時間‥。
(『気ままにブログ』より) http://blog.so-net.ne.jp/ryofu/
この美しい砂紋の浜の写真は、silvermacさんの「新舞子散策」の頁からお借りしてきたものです。silvermacさんは、少年時代、お祖父様といっしょに船を漕いで、ふるさと高知の浦戸湾に釣りに行ったそうです。そのときの思い出を、今も大切に胸にしまっていらっしゃる。
私も含めて、子どもというのは不思議な生き物です。格別なこともなく、ただただ暑かった、というそれだけの一日を、大切に胸の奥に仕舞い込む。大人たちが、忙しさにかまけて気にもしないで忘れてしまう一日が、少年にとっては宝物の時間。人間は、何十年も生きてみないと、幸せで満ち足りた時間というのがどういうものか、解らないのかもしれませんね。
silvermacさんのこの頁にはこのほかに4枚の写真が紹介されており、前々頁より続く4部作の新舞子海岸シリーズには、春匂う花々も咲き誇っています。silvermacさんの日記も楽しい。ぜひ一度訪問されることをお奨めいたします。
勿論、詩がナイスです。少年時代に祖父と一緒に船を漕いで、釣りに行った浦戸湾の思い出、私の一番大切なものの一つです。
by Silvermac (2006-03-29 21:18)
ハナニラは直径約2センチ程度です。
by Silvermac (2006-04-05 09:05)
写真も素敵だけど、mama-witchさんの詩には
感動します。。。
by (2006-05-18 23:22)