この映画を観に行こう「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」! [見た話]
[ mama-witchのお奨め映画]
世界一怖い家政婦 ナニー・マクフィー
いかにもイギリスらしいブラック・ユーモアが効いた「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」。まずは例のごとくこの公式サイトを見てみよう。話はそれから‥。
http://www.nanny-movie.jp/top.html
観ました? でも、実際に観た人間から言わせてもらうと‥‥。
このプレビューだけでは、とてもとても、ナニーの面白さは伝わらない。
だって‥。
ナニーは笑わない‥子どもの教育係なのに。
ほとんど魔法を使わない‥魔女のくせに。
登場シーンは、とっても怖い!‥子供向けファンタジーなのに。
ぽこぽこ死体が出てくる‥童話なのに。
ナニーはほとんどしゃべらない‥主役なのに!
ラストが泣ける‥ハッピーエンドなのに。
だから‥‥観ないとわからないのです、このファンタジーは。
個人的には、「ナルニア国物語」より、面白かった。
童話には、ちょっぴり、「毒」があったほうがいい。
だって‥子どもは天使じゃない。
この映画に出てくる子どもたちの暴れっぷり、ほんとに手に負えない悪ガキ!
悪いことが大好きで、悪い言葉も大好きな、小悪魔たち。
こういう小悪魔たちの教育をどうするか。
どうしたって、世界一怖い家政婦が必要。
そしてやって来たナニーは、圧倒的な威厳と、絶対的な存在感とで子どもたちを震えあがらせ、問答無用の知性と、筋の通った優しさで、彼らと向き合う。
魔法を使わない魔女ナニーと、子どもたちとの戦い。
でも大人の威厳には歯が立たない。だからついにはナニーを尊敬してしまう。
そう、子どもたちは、尊敬できる大人の言うことなら、ちゃんと聞くんです。
ナニーは、優しい魔女なんかじゃない。
威厳があって 圧倒的存在感
「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」
スペクタクルの要素も、CGのびっくりも、派手な仕掛けや壮大な構想もないけれど、見終わって心がほのぼのし、子どものいるしあわせとは何かが胸に浸み込んでくる、それがナニーの魔法なのかも‥。
アカデミー賞を2度受賞した、知性派の美人女優・エマ・トンプソンが、怖くて醜い魔女ナニーの役を喜んで引き受け、
これがナニー役の エマ・トンプソン
主演級の役者たちが、子どもたちのために、ワンサと奇妙な脇役の出演を引き受けたという、地味ーな魔法ファンタジー。
まったく個人的な思い込みですが、ぜひお子さんたちと、恋人と、ダンナサンと、友だちと、そしてひとりでも、ナニーに会いに行くことをお奨めします。
そうそう、公式サイトを見るまで知らなかったけど、この映画、『文部科学省 選定作品』なんだそうです。日本のお役所も、なかなかやるじゃない?
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